NEON GENESIS EVANGELION REQUIEM OF SPIRIT
「本気でいいんやな!?」
ここはネルフ本部格闘訓練室である。
そしてなぜか道場のように畳部屋である。
ミサトいわく「日本人は形から入るもの」だそうだ。
だが、科学の推移を凝らした施設でなんで和室にするのであろうか?
普通はそんな許可通らないはずである・・・・・・・。
まあ、そんなことは置いといて今現在ここにはトウジとシンジと教官がいる。もちろん教官とは格闘訓練の教官である。
「ああ、本気でいいよ・・・・同じ剣使いなんだから」
「そうやな、ほなはじめようか!?」
トウジはそう叫ぶとトウジの自分の剣『正宗』と持ちシンジに駆けてゆく。
対してシンジは含光を片手で持ち冷静にしている。もちろん含光の刃はトウジには見えない、その輪郭だけ見えている。
トウジは思いっきり切りかかった。だが、シンジはそれを含光で受け止めトウジの腹にパンチを食らわせ怯んだ隙にトウジの着ている服を少しかすめて切った。
『スパッ』
そんな音が聞こえてもいいくらいな切れ味だった。
「な!!そんなあほな!!」
そのとき教官が口を開いた。
「トウジ君といったね?」
「は、はい」
「君は腕は確かに良いが太刀筋が大きい、それによって大きな隙が生まれてしまう。エヴァの武装には剣があるがそれでは使徒に対しても大きな隙を作ってしまう」
「はい・・・それは克服できるのでしょうか?」
「無論だ。ちゃんと稽古・・・いや、訓練を積めばできるようになるだろう。君はできる奴なのだからな」
「はい!!よろしくおねがいします!!」
修行、やり出
し
た
第四話 後
「まったくシンジはいいよな〜全然訓練する必要がないんだからな」
「ほんまやで〜わいの格闘訓練の教官、ごっつ厳しいんやから」
「まあまあ、僕に言ってもしょうがないよ、それに死んでからじゃ何もかも遅いんだから」
「たしかに・・・・」
「そりゃ、そうや」
「じゃあ、僕はこっちだから」
「また、綾波んとこか?」
「まあね」
「ほんまあんな奴のどこがええんや?」
「う〜ん、良いというか・・・まあ友達だからね」
「「イヤ〜ンな感じ!?」
シンジは歩いていた通路を曲がるとネルフの病棟へと向かった。
レイの部屋の前に立ったシンジはあることに気が付いた。
「誰か中にいる?」
シンジはそっとドアを少し開けて中の様子を伺った。
そこには見慣れた少女がレイと一緒に話していた。それを見てシンジはかまわずドアを開けて病室内に入った。
「リリーナ?」
「ああ、マスター・・・・・って普通女性の部屋はノックするのが常識ですよ」
「いいじゃないか・・・それにここは病室なんだし」
するとレイはシンジの方を向いて微笑みあいさつした。
「碇君、こんにちは」
「ああ、綾波、こんにちは」
それを見たリリーナは頬を膨らませてシンジに文句を言った。
「なんでレイさんには挨拶してわたしには挨拶してくれないんですか?」
「う〜ん・・・・いつも会ってるし、いいかなと思って」
「ひどくないですか?」
「ひどくない・・・と思う」
「わたしもひどくないと思う」
レイが横から突っ込んだ。
それを聞いたシンジは笑う。レイもつられて笑顔になる。
「も〜二人ともひどいですよ〜」
そして病室に笑い声が響いた。
「それで綾波は退院いつなの?」
「もう少しで退院だと思う」
「いや、もう少しって・・・・」
レイの頭には包帯がしてある。普通の人はそれだけで少し重症だと思うだろう。
「頭の傷は大丈夫なの?」
「平気・・・・あと二日ぐらいしたら治るってリツコさんが言ってたから」
「そうなんだ・・・早く学校にこれるといいね」
「ええ」
その後二人はレイと様々な雑談をして面会時間終了まで病室内にいた。
そして家に帰っていった。
その後突如レイと同じ青い髪をしていて赤い瞳の少年・・・いや、青年が入ってきた。
「どうだ、レイ。調子は?」
「あっ、水城さん」
その男はレイを・・・そして碇ゲンドウを変えた人物・・・水城ヤイバだった。
「ヤイバでいいっていっただろう?」
「でも・・・」
「一応、俺たちは義理の兄妹だから」
「う、うん」
そしてヤイバは近くの椅子にすわり、
「どうだ、なにか変わったことはなかったか?」
「碇君とリリーナさんが来たわ」
「シンジと・・・リリーナが?」
「うん」
「そっか・・・どうだった?第一印象は?」
するとレイは少し赤面になり笑ながらこう言った。
「その・・・・ヤイバさんに似ていたわ」
「えっ?」
「・・・いろんな意味で・・・」
「そっか・・・・」
ヤイバはその後10分ほど病室にいて部屋を出て行った。
NEON
GENESIS
EVANGELION SPIRIT OF REQUIEM
EPISODE4 TRAINING!(日本語訳:修行!)
―コンフォート17―
「マスター!!!」
シンジが夕食の支度をしているといきなりリリーナが風呂場からタオル一枚で出てきた。
「な、なんだよ、リリーナ・・・そんな格好で・・・」
シンジの顔が赤い。
やはりシンジも年頃の男の子ということだろうか・・・。
「熱すぎですよ!もうちょっと考えてお湯はってください!」
「でも、さっき、ペンペンは気に入ったみただったけど・・・・・・・な?ペンペン?」
「クエ!クエ!」
これを日本語に訳すと「そうそう」ということなのだろうか?
「もう!!ペンギンと一緒にしないでください!」
そう言って風呂場に戻ってしまった。
「あんなに怒らなくてもいいよな?」
「クエ〜」
これはよくわからないということなのだろうか・・・・・。
それにしてもこのペンギンは本当にペンギンなのか?
そのとき不意に玄関のドアが開いた。
帰ってきたのはミサトだ。
「ただいま〜」
「あ、おかえりなさい」
ミサトは夕食の支度をしているシンジを見て、
「あら〜いっつも悪いわね〜」
「いいえ、いい加減カレーは飽きましたから」
「あら、そう・・・残念ね」
ミサトはふと思いこう口に出した。
「あれ、そういえばリリーナちゃんは?」
「ああ、あいつなら、風呂です」
「そうなの・・・じゃあ、着替えてくるわね」
「はい」
〜そして夕食〜
「ゴクゴクゴクゴク・・・・プハ〜」
「やっぱ、人生このために生きてるようなもんね〜」
二人と一匹はあっけに取られている。
さすがに人生まで宣言してしまったのだから・・・。
「ミサトさんはビールがあれば生きていけるような気がする・・・」
「確かに・・・・」
「クエェ・・・・・・・・」
三者まったく同意見のようだ。だが、ミサトはそんなことはおかまいなしにもう一本と冷蔵庫を開ける。
それを見た三人はもう何を言っても駄目だと思いそのことには口を開かずに夕食を食べ続けた。
シンジはその夜一人で公園に来ていた。
みんなが寝た後である。
その片手には含光があった。
その後突如シンジの足元にあった葉が二枚に切れた。
「・・・・・・・烈風波!」
シンジが含光を正面にかざすとそこから巨大な暴風が飛び出す。
「まだ、力のコントロールがイマイチだな・・・・修行を疎かにしてはいけないってことか・・・」