新世紀エヴァンゲリオン 皆が居る未来のために

第弐話 その名は・・・・IMPULSE

 

シンジはリツコからIMPULSEと呼ばれたエヴァの説明を受けていた。

「・・・・で、ここはこうよ。分かった?」

「はい、なんとかやってみます」

「じゃ、お願いね」

「はい」

(前の世界と違うところは飛行機に変形が可能になったことと飛べるようになったこととあとは・・・・あそうだプログナイフの位置が腰になってしかも左右に2本も着いているんだ)

あと変わった点は後ろの腰に常時パレットライフルがついていることだった。そして主力武器の大半がビーム兵器になっていることだった。

「でも、こんなにエネルギーを・・・しかもビーム兵器なんて一体どのぐらいのエネルギーが・・・・」

『シンジ君、もう後戻りはできないわ。引き返すなら今の内よ』

「大丈夫です」

『分かったわ。』

『初号機、起動スタンバイ!!』

 

『LCL、注水』

シンジが居るエントリーソケットにオレンジ色の液体が入ってきた。

「やっぱりこれは使うのか・・・・」

新しい世界になったからといってLCLを使わないことはなかった・・・・・・。

「IMPULSEシンクロ率・・・・!?

「どうしたの?続けなさい」

「あ、はい。IMPULSEシンクロ率120%!!」

「120ですって!?」

「はい、ハーモニクス全て正常値、暴走もありません。MAGIの計算誤差も認められません」

「なんて子なの・・・・・」

「これならいけるわね・・・・IMPULSE発進準備!!」

 

『安全装置解除!!』

『ブースター異常無し!!』

『エネルギー充電フル確認!!』

『発進準備完了』

 

「葛城一慰、発進準備完了しました」

「了解・・・・」

ミサトは振り向き

「構いませんね?司令」

「もちろんだ。使徒を倒さぬ限り我々に未来はない」

ミサトは頷き。

「上部ハッチ開放!!IMPULSE発進!!」

ネルフの真上にある山のハッチが開く。中には発進を待つ飛行機形態のエヴァ初号機・・・IMPULSEの姿があった。

「IMPULSE、発進!!」

IMPULSEのバーニアが自動的に点火され空中に投げ出される。

シンジにものすごいGが掛かるがシンジは前の世界でもう慣れてしまいまったく感じなかった。

「IMPULSE、変形!!」

IMPULSEの変形はコクピットにあるボタンと本部から行える。ミサトは変形の命令を出した。

「了解・・・・・変形」

シンジは赤く点滅していたボタンを押すとIMPULSEは変形して紫色を貴重とした・・・・・なんというかガン○ムのような形に変形した。

第3新東京市に着陸したIMPULSEは手に装備されていた小型シールドと後ろの腰に装備されているビームライフルを持ち第参使徒サキエルと対峙していた。

サキエルの赤いコアが怪しくそして不気味に光る。

シンジは青く光っているボタンを押した。すると紫色のIMPULSEは色鮮やかな外見になった。

『シンジ、今は歩く事だけを考えて』

シンジは通信ボタンを切った。理由は簡単集中したいからだ。前の世界のサキエルは初号機の暴走で倒した為シンジには攻撃法は愚か相手のA.Tフィールドの強ささえ分からないのだ。

「ここは慎重に、行かないと・・・・・」

取りあえずシンジはビームライフルを相手に向かって連射してみた。

ビームライフルはパレットガンと違い速い連射は無理だったがそれでも充分連射は速かった。

するとサキエルはそれを全弾もろに喰らって後ろのビルに倒れこんだ。

「弱っ!!」

そうシンジは判断して肩に一本ついているビームサーベルを抜いて一気に切りかかった。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

だが、その攻撃は八角形のオレンジ色の何かによって遮られた。A.Tフィールドである。

「何っ!?」

その時チャンスと言わんばかりにサキエルが目からビームを放った。

IMPULSEの頭部にもろに入り顔の右半分が焦げている。

「くっ・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「シンジ君!!」

「リツコどうにかならないの!?」

「ミサト!!」

「な、何よ?」

「シルエットフライヤー射出要請が来ているわ!!」

「えっシンジ君から!?」

「いいえ、私はそこまで教えてないわ」

「じゃあ、一体誰から・・?」

「IMPULSEからよ・・・・・」

「えっ!?」

「どういうことかIMPULSEから射出信号が無数に送られてくるの」

「IMPULSEがシンジ君を守ろうとしているの?」

「分からないわ・・・ミサトとにかく射出を」

「分かったわ・・・司令構いませんか?」

「問題ない、すぐに射出しろ」

ミサトは頷くと日向にシルエットフライヤーの射出を行わせた。

『シンジ君?』

「はい・・・・」

『今シルエットフライヤーを射出すからそれを合体して』

「合体?どうやってやるんですか?」

『落ち着いて・・・いい?シルエットフライヤーが近付くと黄色いボタンが点滅するからそれを押すのよ!!』

「はい!!」

シンジは空高く飛ぶ。シルエットフライヤーが後ろから近付いてくる。シンジは点滅している黄色いボタンを押した。

飛んできたシルエットフライヤーは紫色を貴重としていてシンジが前居た世界のエヴァ初号機に酷似していた。

シンジが乗るIMPULSEは一旦飛行機に戻り羽根をコクピットの部分を折りたたみシルエットフライヤーの背中に合体した。

『シンジ君思いっきり暴れちゃいなさい!!』

「はい!!」

IMPULSEは腰に着いているプログナイフを片手にサキエルに突っ込んだ。

向こうはA.Tフィールドを張ったがシンジのA.Tフィールドによって中和された。

シンジはプログナイフをサキエルのコアに突き立ててビームライフルのコアに密着させ連射した。

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!

と断末魔のような声をあげてサキエルは爆発した。

爆発の後には片手にナイフもう片手にビームライフルを持ったIMPULSEが立っていた・・・・・。

 

次回予告

使徒を倒したシンジの前に待っていたのは数々の質問と試練だった。

ゲンドウに全てを知ってもらうためにシンジは全てを話す。自分が経験した残酷な過去を・・・・

次回、第参話語られる残酷な過去・・・・

過去の事を捨て未来を切り開け、シンジ!!

 

ES

「エヴァスーツ」の略。通称エヴァとはA.Tフィールドを発生することのできるモビルスーツ。

IMPULSE

コードネーム『ZGNE−EVA−001−TEST−TYPE−IMPULSE』紫色の飛行機型でシルエットフライヤー『レグルス』と合体するとシンジの元居た世界のエヴァ初号機に酷似した形になる。

武装

ビームライフル二挺(合体時にレグルスのビーム砲であった物も加算して)

ビームサーベル二本