新世紀エヴァンゲリオン 皆が居る未来のために
第九話 発射!!ハイパーメガランチャー!!
13:00
ブリーフィングルーム
ここには作戦を考えるためにシンジ、ミサト、マユ、レイ、リュウト、リツコが集まっていた。
「僕が提案する作戦はこうです」
最初に提案したのはリュウトだった。
「まず、僕のZガンダムの装備品である『ハイパーメガランチャー』を改造し電力を供給。そして相手のA.Tフィールドもろとも敵本体を貫き目標を撃破」
「私の考えは大体リュウト君と同じだわ」
「じゃあ、ミサトさんリュウトの作戦で行くんですか?」
「ええ、そうと決まったら、早速準備よ」
「「「「はい」」」」
「ち、ちょっとミサト!!」
「何よ!?」
「A.Tフィールドを貫くって・・・一体どれくらいの電力が必要だと思ってんのよ!!」
「えっ・・・・・・!?」
「・・・・・・・一億八千万キロワットよ!!そんな大量のエネルギーどこから・・・・・・日本中からでも集める気!?」
「!!・・・・・・そうよ、日本中から集めればいいんだわ!!リツコ、そのエネルギーに耐えられるぐらいにハイメガランチャー改造よろしく!!」
そう言うと許可をもらいにいくため逃げるように立ち去った。
13:30
一方アスカとフェイスはAEGISとQUBELEYに乗りネルフ本部に到着していた。
「どうするんだろうね?あの使徒」
「殲滅するしかないだろう・・・・・・・もう、策は考えてあるはずだ。シンジのことだからな」
「ふ〜ん、サードがねえ・・・」
するとフェイスが急に立ち止まった。
「どうしたの?・・・・・フェイス?」
「セカンド、私たちは人の命を背負っているんだ。あんまりふざけていると・・・・死ぬぞ・・・・・」
そう言うとフェイスはアスカに見向きもしないまま私服に着替えてブリーフィングルームに向かった。アスカも遅れてブリーフィングルームに向かった。
14:35
ミサトは戦略自衛隊に強力を要請
戦略自衛隊で開発中だったポジトロンスナイパーライフルの部品を収集
ハイパーメガランチャー対ラミエル攻略砲作成
15:45
作戦遂行場所を双子山山頂に決定
以降この対ラミエル作戦を『ヤシマ作戦』と呼称
17:00
作戦実行機体IMPULSE、WING、Zガンダム、ガンダムX、AEGIS、QUBELEYのネルフに現存する全ての機体及びパイロットシンジ、レイ、リュウト、マユ、アスカ、フェイスが双子山山頂付近に移動。
18:00
ラミエルのネルフ本部攻撃方法を分析
ラミエルはドリル状のボーリングマシーンのようなものが地下の22枚ある特殊装甲を破壊しながらジオフロントまで伸ばしそのボーリングマシーンから全方位に顆粒子砲を発射させジオフロント内にあるネルフ本部を破壊するものと判断
19:56
ネルフはそのボーリングマシーンを破壊するためにボーリングマシーン目掛けてビーム砲を放つが強力なA.Tフィールドで阻まれて撃破不能
22:59
作戦開始時間役一時間前、作戦説明
「では、これから開始されるヤシマ作戦の説明をします」
「まず、リュウト君のハイメガランチャーの充電が済むまでアスカのAEGISとフェイス君のQUBELEYで目標を撹乱」
「そして、エネルギー充電が終わったらリュウト君がハイメガランチャーを発射、目標を殲滅します」
「で、でもそんな作業いままでの訓練でやったことないですよ」
「大丈夫、ターゲットセンサーがロックオンしたらトリガーを押せば自動的にやってくれるわ」
「もし、外れたらどうするんですか?」
質問したのはシンジだ。
「はずした場合はシンジ君、あなたのIMPULSEに持たせる盾とA.Tフィールドで目標の攻撃を防御、そして補助のマユちゃんとレイの機体でハイメガランチャーの軌道や接続部分などを修正、そして第二射射出。それも外した場合は・・・・・考えないものとします」
それは確実に敗北を意味する言葉だった。
「あと、一時間で作戦開始よ、みんな準備して」
「「「「「「はい!!」」」」」」
23:30作戦開始30分前
もう、街全体・・・いや日本全体で大停電が起きていた。この瞬間衛星軌道から見る地球の日本は黒く塗りつぶされたような感じになっている。
「ねえ、惣流さん」
「何、サード?」
「何故惣流さんはエヴァに乗ってるの?」
「・・・・・う〜ん・・・・・自分の存在を他人に知らしめるためかな」
「そうなんだ・・・・・・」
「どうしたの?文句いいたげな顔ね!?」
「俺は・・・・・皆が笑っていられる未来のためにエヴァに乗っているから、ちょっとね」
「そう」
その時のアスカの顔は少し後悔の念が見られた。
00:00
作戦開始時間になり辺りに緊張が走る。
「作戦開始!!作戦は一回一本勝負よ!!」
ミサトの作戦開始の言葉を聞いてエヴァンゲリオンが全て起動する。
「IMPULSEシンクロ率69%、WINGシンクロ率55%、Zガンダムシンクロ率65%、ガンダムXシンクロ率52%、AEGISシンクロ率73%、QUBELEYシンクロ率80%、ハーモニクス全て正常値、いけます!!」
「ハイパーメガランチャー全システムオンライン!!」
「充電急いで!!」
「充電70%・・・・・・」
「目標内部に高エネルギー反応!!」
「何ですって!!」
ラミエルは顆粒子砲を放つための準備に取り組んでいた。
「充電まだなの!?」
「まだです。84%!!」
「アスカ、フェイス君、時間を稼いで!!」
『分かってるわ!!』
『葛城一尉!!相手のA.Tフィールドが強力すぎて私たちのビーム兵器じゃ出力が低くて歯が立ちません!!』
「充電、フル確認!!」
「リュウト君、発射!!」
「りょうかいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
エネルギーを充電しきったハイパーメガランチャーが勢いよく射出される。そしてラミエルも顆粒子砲を射出する。
お互いの高エネルギー体がぶつかり合う瞬間捻じ曲がり双方ねらいが外れる。
命令を出していた装甲車がラミエルの攻撃で吹き飛ぶ。
「み、ミスった!?」
「再充電開始!!マユちゃん、レイ、急いで!!」
『『はい!!』』
「充電50%」
「目標内部に高エネルギー反応!!」
「まずい!!」
ラミエルから顆粒子砲が発射される。
「わぁっ!!」
リュウトは攻撃されて目を瞑るがその攻撃がZガンダムに届くことはなかった。Zガンダムの前には盾で顆粒子砲を防ぐIMPULSEの姿があった。
ちなみにIMPULSEの装備は『SABER』と呼ばれる装備で機動力が秀でている装備である。
「シンジ!!」
「お兄ちゃん!!」
「兄さん!!」
「サード!!」
皆が応援に懸け付けようとするが
「皆、来るな!!今来たら焼け死ぬぞ!!」
(ちくしょう・・・・もう、ダメか・・・・・畜生、皆をアスカを守るために帰ってきたのに!!)
そう考えるていると頭の奥で何かが起きた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
シンジの瞳は何も写していないような瞳だった。
「・・・・ついに発動したかS2機関の呪縛が解き放たれた」
フェイスは変貌したIMPULSEを見ながら少し唇が笑っているようだった。
「IMPULSE、シンクロ率150%!!」
「ひゃ、150!!??」
「IMPULSEA.Tフィールドを展開!!完全に顆粒子砲を防御しています!!」
「す、すごい・・・・」
『レイ、マユ、早く、再充電を!!』
シンジは慌てる様子もなくマユとレイに告げる。
「再充電完了!!」
「発射!!」
二発目が発射される。
そのビームは使徒を貫通しラミエルは街の中に火達磨となって落ちていく。
「お、俺は一体・・・・・・・?」
シンジは今の自分の力に疑問を抱いたのは言うまでもない・・・。
次回予告
新たに現れた使徒。それはシンジが知らない新しい使徒だった。
次回、第十話正体不明
用語説明
ハイパーギガ・ポジトロンスナイパーランチャー
対ラミエル作戦『ヤシマ作戦』で使われたエヴァが使用できる武装の中で最強の武器。
普通のハイパーメガランチャーより一回り大きめでZガンダム専用の武装。
低出力でもA.Tフィールドを中和しておけばそれ相応の攻撃力が期待できる。
戦略自衛隊から収集した陽電子砲の部品で改造して作り上げたので急造仕様となっている。
後に出力や耐久度を調整し正式なエヴァンゲリオン専用の武装として追加された。
SABER・IMPULSE(セイバーインパルス)
IMPULSEの武装の一つで機動力が秀でている、バランスタイプ。
武装は
ビームサーベル二本
ビームライフル一挺
アンチビームシールド一枚